この森だけの
時間が流れる
CONCEPT
奥定山渓カムイの森には、
四季という言葉では足りない時間が流れています。
ここでは、この森だけの二十四節気・七十二候を基準に、
農事と営みが巡っています。
雪が深く積もる冬。
雪解けがゆっくりと土を潤す春。
強い光と澄んだ風が抜ける夏。
静かに実りを深める秋。
標高400mの豪雪地帯という条件の中で、
自然の移ろいは、都市とはまったく異なる速度で進みます。
人の都合ではなく、
森の暦にあわせる。
増やしすぎない。
急がせない。
国立公園の中にあるということは、
守られているということでもあり、
同時に、自然の時間を尊重するという選択でもあります。
ここには、 この森固有の循環があります。
守りながら、
還ってこられる森へ
奥定山渓カムイの森は、
拡張するための場所ではありません。
森を削って広げることも、
大量に人を受け入れることも、
効率だけを優先することも、
私たちは選びません。
国立公園の聖域の中にあるという条件は、
結界に守られているということでもあり、
同時に、守る責任を持つということでもあります。
この森の循環を壊さず、
野生の気配を感じながら、
自然の時間を急がせず、
実りを過剰に求めすぎない。
それは、
訪れる人が何度でも還ってこられる場所であるためです。
野生美あふれる景色。
森の空気とフィトンチッド。
季節ごとに異なる実り。
静かに刻まれる森の時間。
一度きりの消費ではなく、
年に一度、二度、
人生の節目ごとに思い出す場所。
増やすことよりも、
続くことを価値にする。
この森は、
訪れる人の時間とともに育っていく
聖域(sanctuary)です。
守られた国立公園の森で過ごす時間。
それは、未来へと続く価値です。
